塾長から受験生の方へ:
国語にも解法があるという発想
「三角形の面積はどうやって求めますか」
「距離と時間がわかっているとき、速さはどうやって求めますか」
という問いかけに、あなたはおそらくすんなりと答えることができるでしょう。それは解法を知っているからです。
何も知らないときにこんな質問をされたら、「それはまだ習っていない」とふくれっ面をしながら答えたかもしれませんね。しかし、これまで算数の授業でさまざまな「解法」を学んできたので、設問を読んだときに、どんな公式に当てはめればいいか・どんな図を書いて計算すればいいか、今は理解できているはずです。
さて、
「説明文はどんな風に読めばいいですか」
「抜き出し問題はどうやって解けばいいですか」
「『90字の心情記述』はどのように書けばいいですか」
という質問に、あなたはすんなり答えられますか? ひょっとしたら言葉に詰まっているかもしれません。あなただけでなく、中学受験生の多くは読解問題に取り組むとき、解法を意識せず丸腰のまま進めようとしがちだと私は感じています。
何の武器も持たないまま、いつも同じように本文を読んでいつも同じように問題を解く、という作業の繰り返しでは何が弱点なのかを明らかにできないので、なかなか国語の成績は向上しません。
そして、この「何の武器も持たないまま、いつも同じように」してしまうというのが、受験国語における最大の行き詰まりポイントだと言えます。
三角形の面積を求めるときに「底辺の長さ ✕ 三角形の高さ ÷ 2」という公式を、速さを求めるときに「距離 ÷ 時間」という公式を、それぞれ無意識のうちに思い浮かべているはずです。
同じ「無意識」が、国語にも必要だということです。
「読解問題は生まれ持ったセンスで解く」
「読解問題は本文・設問が必ず変わるので対策しようがない」
と、決して考えてはいけません。もしも国語が本当にその人のセンスだけで解けるものならば、国語には「先生」も「授業」も不要だということになってしまいます。
当然ですが、そんなことはないのです。
まずは国語にも解法があるという発想を持ってみてください。そして、それを適切に身につけられれば、「国語ってこう解けばよかったのか!」という手応えを感じてもらえるはずです。
「国語をなんとかしたい」という情熱を秘めたあなたに、体験授業でお会いできるのを楽しみにしています。
塾長から保護者の方へ:
私は「国語以外の成績も気にする国語講師」です
例えば、ご家庭には公開テストの結果が出たら全科目の成績表をご持参くださいとお願いしています。
国語以外の科目の成績と答案データを確認するためです。生徒たちからは「国語の先生やのに、なんで?」と不思議がられますが、確かな国語指導のためには国語以外の科目のことも知る必要があると私は考えています。
「国語が苦手だが、算数はめちゃくちゃ得意な生徒」と「国語も算数も同じくらい苦手な生徒」に対する授業は、まったく別物でなくてはならないからです。
真の意味で「生徒に合わせた授業」をおこなうためには、やはり真の意味で彼らを理解しなければなりません。国語だけを教えていても、見えてくるのは子どもたちのごくごく限られた一面だけです。
子どもたちを「国語」と「国語以外」の面に分けたならば、圧倒的に後者の割合が高いわけですから、生徒一人ひとりを理解していくための第一歩が「国語以外の成績を知ること」だと言えます。
それを月単位・年単位で繰り返すことでようやく子どもたちを「立体的に捉える」ことが可能になりますし、気の長い話ではありますが、むしろそこからが国語指導の本領とさえ言えます。
国語講師だから国語だけ教えていればいいという発想は私にはありませんし、国語だけ教えてくれていればいいという方針のご家庭をお受け入れすることもできません。
お子さまをお預かりする以上は、ひとりでも多く志望校に合格してほしいと願っていますし、そのために普段の授業においてひとつでも多く「子どもに役立つ何か」をお渡ししようと準備しています。
私は「国語以外の成績も気にする国語講師」として、生徒の成績全体を把握しながら、入試まで生徒を見守る伴走者でありたいと考えています。どうかその理念をご理解いただきたく思います。
最後までご覧いただきありがとうございます
長々とお話ししてしまいましたが、私がお伝えしたいのは、
「わたなべ国語塾は、悩んでいる受験生の味方だよ」ということです。
国語で一皮むけたい、多少しんどくても志望校に合格するために頑張りたい、という情熱やガッツのある生徒を歓迎します。
楽しく(時には厳しく)国語を学びながら、入試まで一緒に走っていけたら嬉しく思います。